結論から言います。これからの教室探しは「検索で何位か」ではなく「AIの答えの中に入っているか」で決まりつつあります。まず、この前提と「測り方のルール」を3分で共有します。
AEO(Answer Engine Optimization)とは、ChatGPTのような「答えを返すAI」に、自社が引用・推薦される状態を作る施策のことです。LLMO・GEOと呼ばれることもありますが、ほぼ同じ意味です。従来のSEOが「検索結果の順位」を競ったのに対し、AEOは「AIの回答文の中に名前が入るか」を競います。
同じ質問でもAIの回答は毎回変わります(確率的)。Googleの検索順位のような固定の「順位」は存在しません。だから1回ではなく同じ質問を3回ずつ投げ、3回中何回出たかで判定します。
◎3/3・◯2/3=定着/△1/3=境界線上/×0/3=不在の3状態です。
16万件超のプロンプト調査では、4つのAIすべてに共通する引用元はわずか3.8%。約7割の情報源は1つのAIにしか出ません[7]。だから1つのAIだけでなくChatGPT・Gemini・Claudeの3つで測ります。
AI回答の引用元は時間とともに最大90%入れ替わるという分析があります[8]。一度測って終わりでは意味がなく、同じ質問セットの定点観測で変化を追うのが定石です。今回の90セッションがその基準点になります。
結論: 3rdschoolは90セッション中23回、26%の確率でAIに推薦されています。出るときの平均順位は2.1位、11回は1位・筆頭。つまり「出れば勝てる」のに、4回に3回は名前すら出ていません。事実
バーは各AI30セッションに対する登場回数。シェアはChatGPT 1.9%(3/156言及)・Gemini 7.5%(10/134言及)・Claude 7.5%(10/133言及)。
解釈 登場3/30。武蔵野市×中学生の質問でのみ1位2回。それ以外は不在です。
解釈 登場10/30。3rdschool像を3AIの中で最も深く正確に理解しています(詳細は04章)。
解釈 登場10/30。Googleマップ検索が走った時だけ圧勝(筆頭9回)。この分岐が本資料の核心です(03章)。
結論: この診断は推測ではなく、実際の保護者を想定した10の質問(+8月追加予定の1問)を、3つのAIに新規チャットで3回ずつ投げた累積90セッションの実測に基づきます。質問文は一字一句、以下の原文の通りです。事実
ChatGPT(無料版・標準モデル)/Gemini(Gemini 3.6 Flash・無料版)/Claude(Claude Sonnet 5・無料版)
すべて新規チャットで実施(履歴の影響を受けない状態)。期間は2026年7月24日〜29日
同じ質問を各AIに3回ずつ。10問×3AI×3回=累積90セッション
登場有無/順位(n位/m校中)/登場した全ブランド/説明の原文/引用・表示された情報源/回答形式(Web検索・地図検索・内部知識)
| 質問 | 想定する親 | 質問文(原文) | 計測状況 |
|---|---|---|---|
| 1 | 低学年の保護者 | 「小学校低学年の子どもがいます。吉祥寺のプログラミングスクールでおすすめはありますか?」 | 3回×3AI 完了 |
| 2 | 低学年の保護者 | 「小学校低学年の子どもがいます。武蔵野市のプログラミングスクールでおすすめはありますか?」 | 完了 |
| 3 | 中学生の保護者 | 「中学生の子どもがいます。吉祥寺のプログラミングスクールでおすすめはありますか?」 | 完了 |
| 4 | 中学生の保護者 | 「中学生の子どもがいます。武蔵野市のプログラミングスクールでおすすめはありますか?」 | 完了 |
| 5 | 指定なし(一般) | 「吉祥寺の子供向けプログラミング教室でおすすめはどこですか?」 | 完了 |
| 6 | 指定なし(一般) | 「吉祥寺でプログラミングを習える子供向けの教室を教えてください」 | 完了 |
| 7 | 指定なし(一般) | 「吉祥寺で子供向けのロボット教室はどこがおすすめですか?」 | 完了 |
| 8 | 小3男子の保護者 | 「小3の息子がScratchでゲームを作りたがっています。吉祥寺で良い教室はありますか?」 | 完了 |
| 9 | 小学生の保護者 | 「マイクラ好きの小学生に合うプログラミング教室、吉祥寺周辺でありますか?」 | 完了 |
| 10 | 指定なし(一般) | 「吉祥寺あたりで子供がAIについて学べる教室はありますか?」 | 完了 |
| 11 | 小学生の保護者(動機ベース) | 「ゲームばかりしている小学生に、何か学びになる習い事をさせたい。吉祥寺でプログラミング教室はどう?」 | 未計測 8月の定点計測から追加予定 |
質問1〜4=学年×エリアの基本形/質問5・6=学年指定なしの一般形(語形2種)/質問7〜10=興味・教科の切り口(ロボット・Scratch・マイクラ・AI)でどのテーマと結びついているかを検証/質問11=「教室名を聞く前」の検討段階で名前が挙がるかを見る動機ベースの質問です。
結論: 勝敗を分けていたのはエリアでも学年でもなく、AIがどの「情報経路」を引くかでした。AIがGoogleマップの店舗データ(プレイス検索)を参照した回は全勝。Web記事を検索した回は全敗です。事実
Claudeで地図検索(プレイス検索)が走った回は10戦10勝(筆頭9回・2位1回)。勝因はGoogleビジネスプロフィール(GBP)=評価5.0×レビュー16件。吉祥寺圏の子ども向けプログラミング教室でレビュー件数は圧倒的1位です(2位グループはスタープログラミングスクール5件・IT KiDS 4件・Geeked 3件)。
Web検索が走った回は0勝13敗。Claudeが行ったWeb検索の結果は通算13セッション・計89件表示されましたが、3rdsch.jpは一度も含まれませんでした(89件中0件)。負けの原因は「順位が低い」ではなく「掲載自体がない」です。
経路の分岐則は観測からの解釈です。勝敗数(10戦10勝・0勝13敗・89件中0件)は事実(自社計測)です。
凡例: ◎ 3/3回登場(定着) ◯ 2/3(定着) △ 1/3(境界線上) × 0/3(不在)。各マス3試行。
| 質問 | ChatGPT | Gemini | Claude | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 質問1吉祥寺×低学年 | × | △4位1回 | × | Geminiで1回出て消えた |
| 質問2武蔵野市×低学年 | × | ◎2〜3位で安定 | × | Geminiの定着枠 |
| 質問3吉祥寺×中学生 | × | × | × | 全AI不在の最弱質問 |
| 質問4武蔵野市×中学生 | ◎1位2回・5位1回 | × | ◯筆頭2回 | ChatGPT唯一の定着枠 |
| 質問5吉祥寺×指定なし | × | × | ◯1位2回 | 吉祥寺で初めて勝てた質問 |
| 質問6吉祥寺×指定なし(語形違い) | × | × | ◎3回とも1位 | Claude最強の枠 |
| 質問7吉祥寺×ロボット | × | ◎3〜4位 | △2位1回 | Gemini吉祥寺初の定着 |
| 質問8吉祥寺×Scratch×小3 | × | ◯3位2回 | ◯1位2回・公式サイトリンク初表示 | 実態最強の結びつきが数字でも出た |
| 質問9マイクラ | × | × | × | 需要が大きいのに完全不在=最大の穴 |
| 質問10AI教室 | × | △3位1回・AI文脈なし | × | 後援実績はゼロ言及。ロジカルAIスクールが9/9独占 |
結論: 良い描写は定着し始めています。しかし誤描写が5件、そして一度も語られていない空白が4領域あります。誤描写は放置すると保護者への推薦から外れる実害になります。事実
計測中、AIは競合の固有名詞も間違えました(5例観測): 教室名の誤記2件/実在しない校名の生成1件(他社のレビュー・評価データが実在しない校名に紐づけて紹介された)/系列関係の誤結合2件。
解釈 AIは放っておくと間違ったことを言います。正しい一次情報をWeb上に置くことが自衛になります(誤描写監視が必要な根拠です)。
結論: のべ423言及のうち3rdschoolは23回で8位(25ブランド中)。首位2社は69回で約3倍です。そしてロボット・Scratch・マイクラ・AIという「棚」ごとに別の王者がいて、その勝ち方はすべて再現可能な型でした。事実
バーの長さ=言及回数(最大69)。内訳はChatGPT/Gemini/Claudeの順。黒バー=3rdschool、グレー=競合。分母はのべ423言及・90セッション。
ROBOT — 質問7
ロボット特化の校名・コース体系。コエテコのロボット枠ランキングが引用される
SCRATCH — 質問8
自社ブログのScratchコース紹介記事がChatGPTに3回連続引用
MINECRAFT — 質問9
ChatGPT・Geminiで全試行1位。「マイクラッチJr./マイクラッチ」という専用コース名を持つ
AI — 質問10
9セッション全てで筆頭独占。勝因は下の「4点セット」
Case Study
ロジカルAIスクールは、AIの質問(質問10)の9セッション全てで筆頭を独占しました。要因として観測されたのは次の4点です。事実
カテゴリ名(AI)入りの校名・ドメイン
自社で書いた比較記事
「吉祥寺の子ども向けAI教室・プログラミング教室を徹底比較」(自社ブログ)
PR TIMESのプレスリリース
開校リリースがClaudeの検索に3回とも表示
コエテコ掲載
解釈 注: ロジカルAIスクールの比較記事には実は3rdschoolも載っています。しかしAIが引用したのはロジカルAIスクールとLITALICOワンダーの部分のみでした。「記事に載っている」だけでは不十分で、記事内での扱われ方(見出し・推薦文脈)まで影響します。自社記事なら、扱われ方を自分で設計できます。
結論: 90セッションでAIが引用・表示した情報源を整理すると3層になります。最優先で取るべき棚はコエテコ(21/90セッションに登場する唯一の常連なのに未掲載)。既に最強のGBPを固め、自社発の記事・リリースという第3の経路を自分で作ります。
Layer 1
AIが読む「おすすめリスト」。ここに載っているかが Web経路の生死を分けます。
| サイト | 登場 | 3rdschool |
|---|---|---|
| コエテコ | 21セッション/90 全AI・全カテゴリで登場する唯一の常連 | 未掲載 |
| コドモブースター | 4セッション | 武蔵野市6位掲載 AIの引用は上位5校で切られ圏外 |
| 理ナビ | 2セッション | 掲載あり(強化余地) |
| その他 techgym記事4・個人ブログ「ロボえもん」4・kichifan3・キッズスクール2・robot-school.info 2・プロリア1・子どもスクールナビ1 | いずれも未掲載 個人ブログですら繰り返し引用される=参入障壁は低い | |
Layer 2
質問の型と一致する記事を持つ教室が、その質問枠で引用されます。
| 教室 | 被引用(ChatGPTの出典として) |
|---|---|
| スタープログラミングスクール | 22回 |
| プログラボ | 22回 |
| IT KiDS | 20回 |
| 3rdsch.jp | 3回/90セッション |
「Scratchコース紹介」「AI時代」など、質問の型と一致する個別記事を持つ教室が強い。
Layer 3
| 優先 | 掲載先 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | コエテコ | 最優先。21/90セッションに登場する唯一の全AI・全カテゴリ常連。ここに載っていないことがWeb経路0勝の最大要因。しかもコエテコ自身が2026年2月に会話型AIレコメンド機能を導入し、掲載13,000教室超のデータをAIの学習データに活用すると発表済み(掲載=AIの学習素材入り)[9] |
| 2 | Googleビジネスプロフィール | 既に最強。レビューをさらに増やし「学年・コース名・ツール名」が入る設計にする(守りと攻めの両方) |
| 3 | コドモブースター | 6位→5位以内に上げる(AIの引用は上位5校で切られた実績があるため) |
| 4 | 理ナビ | 既存掲載ページの情報充実(写真・コース・料金) |
| 5 | プロリア等の新顔ポータル | 順次掲載申請 |
| 6 | 自社発の記事・リリース | Layer 3の経路を自分で作る(詳細は07章の施策④) |
掲載の窓口(調査済みの事実): コエテコ=運営者向け問い合わせ→契約→掲載(有料。定額プランと成果連動プランの2種)[10]/コドモブースター=有料(無料掲載は不可と明記)[11]/プロリア=掲載希望フォームあり(料金の明記なし・要問合せ)[12]
結論: 打ち手は6領域。8月はすべて並行で動かします。順番の思想は「勝っている経路を固める → 最大の欠落を埋める → 誤描写を正す → 実証済みの新経路を移植する → 測る」です。
海外の定石(世界最大級のSEOツール会社の公式カリキュラム等)に基づく分類です[17]。右列は本計測から見た3rdschoolの現在地です。
| 領域 | 何をする場所か | 3rdschoolの現在地(計測結果より) |
|---|---|---|
| A. 自社サイトの土台 | AIが読める・引用できる状態にする(技術・構造・FAQ) | 引用3/90回。対象年齢・料金・コース別ページなし |
| B. 自社サイトのコンテンツ | 質問の型と一致する記事・一次情報を置く | 引用されうる記事ゼロ(0勝13敗の直接原因) |
| C. Googleビジネスプロフィール | ローカルAI検索(地図経路)の主戦場 | 5.0×16件で圏内最強。10戦10勝 |
| D. 第三者媒体への掲載 | AIが読む「おすすめリスト」に入る | コエテコ未掲載が最大の欠落 |
| E. 自社発メディア・PR | note・YouTube・プレスリリースで言及の面を広げる | すべて未着手。競合に成功実例あり |
| F. 計測・運用 | 同一質問セットの定点観測で効果検証 | 本計測で基盤完成(質問11追加予定) |
解釈 並び順の考え方: 「既に勝っている経路を固める(①)→ 最大の欠落を埋める(②)→ 誤描写を正し受け皿を作る(③)→ 競合が実証済みの新経路を移植する(④⑤)→ 効果を測る仕組みを固定する(⑥)」。8月は全部並行で着手します(順位は投資判断とレビュー用です)。
各施策は「何をするか/計測結果からの根拠(事実)/海外・国内の定石(脚注つき)/8月の動き」の4点セットで示します。
結論: 1ヶ月で6施策すべてに着手し、月末に同じ質問セットで再計測まで行います。効果は「やった気」ではなく、数字の変化で確認します。
| 週 | 期間 | 実行内容 |
|---|---|---|
| 1第1週 | 8/1〜8/8 | ①GBP: レビュー依頼オペレーション開始(依頼カード・声かけ台本作成)/②コエテコ掲載申請・コドモブースター/理ナビ/プロリア対応開始/⑥質問セット凍結(質問11を追加登録) |
| 2第2週 | 8/9〜8/15 | ③公式サイト: 対象年齢・料金・コース別ページ・FAQ・後援イベント開催報告記事を制作・公開 |
| 3第3週 | 8/16〜8/22 | ④PR TIMESリリース配信+比較・ガイド記事公開(note/ブログ)/⑤YouTube1本目公開 |
| 4第4週 | 8/23〜8/31 | 残タスク完了→⑥同一質問セットで定点再計測(3AI×3回×11問=99セッション)→施策前後の比較レポート |
| 9月以降 | — | 月次の定点観測を継続(効果は数ヶ月単位で測る)。四半期でコンテンツの鮮度更新 |
Honest Note
解釈 AIの引用は確率的で、「やれば必ず1位」の保証はどこにもありません。私たちがやるのは、引用される確率を上げるレバーに投資し、その確率の変化を定点観測することです。また、AIの学習データ更新には時間差があるため、8月末の再計測で全てが動くわけではなく、効果の一部は数ヶ月遅れて現れます。
この資料の主張はすべて、以下の計測条件と出典に基づきます。数字の出どころを確認したいときは、ここに戻ってください。
AI検索の仕様変更により数値は変動しえます。本資料の計測値は上記期間のスナップショットであり、将来の登場率・順位を保証するものではありません。AIの引用は確率的であるため、施策の効果検証は同一質問セットによる定点観測(施策⑥)で行います。
本文の上付き番号に対応します。計測データの出典はすべて「自社計測(2026年7月24日〜29日・90セッション)」です。以下は海外・国内の外部根拠です(すべて実在URL・別タブで開きます)。